シンガポール旅行関係記事はこれでラスト、最後に紹介するのは[ 3日目]に訪れた『シンガポール動物園』です。ここはシンガポールを代表する動物園にして後述する特徴的な展示方法で世界的に注目されている動物園です。28haという広大な土地(ちなみにユニバーサル・スタジオ・シンガポール(USS)の約1.5倍、上野動物園の約2倍)に様々な野生動物が展示されている他、隣接して世界初の夜だけオープンする動物園(サファリパーク)『ナイトサファリ』、そして昨年2013年オープンしたばかりの世界の大河に住む動植物をテーマにした『リバーサファリ』があり、そちらも合わせて紹介します。
なお、ここは観光客が必ずと言っていいほど訪れる定番の観光地であり日本人の観光客も多く園内には日本語MAPや動物の解説にも英語、中国語、日本語があります(ただし和訳の精度は決して良くありません。エキサイト翻訳等での和訳とほぼ同等のレベルです)。日本人の多さという意味ではおそらくUSSより多いと思います。
シンガポール動物園の特徴、それは動物と人間の間に「柵や檻がない」という展示方法を取っているということです。これは「オープン・ズー」と呼ばれ、自然環境に近い形で展示が行われています。上の画像の猿やゴリラの展示にも、本当に柵はなく周りに池があってちょっと離れているだけです。
これだと動物が逃げてしまうのではと思うかも知れませんが、そこは動物の習性を利用しています。例えば上記の猿の場合、猿は水を怖がるので周りの池から外に出ることはない、よって展示場所から逃げ出すことはなく管理が行われるのです。なお、それらの習性がない動物の場合はさすがにそのままというわけにもいかず、ガラス張り等で展示を行っています。このようなシステムの動物園は当然日本にはなく、世界的にも有数です(タイにもオープン・ズーの動物園があるらしい)。
「コモドオオトカゲ」は日本テレビ『世界の果てまでイッテQ』のコーナー「珍獣ハンターイモト」でもお馴染みの動物です。なお、日本で現在このコモドオオトカゲが展示されている場所は残念ながらありません。
サファリエリアではライオン、キリン、サイなどお馴染みの大型動物たち。さすがにすぐ近くにという展示ではなく動物の間に「堀」がありますが、それでも檻などが視界に入ることなく動物が見れるというのはなかなか迫力があります。
今回は時間の関係でできなかったのですが、オランウータンと一緒に食事をするイベントや動物の餌やり体験等も名物であり人気のイベントです。
このリバーサファリ及び下記の「ナイトサファリ」はシンガポール動物園と互いに隣接しており、共通券も発売されています(単体で買うより10ドル(約900円)くらい安くなる)。メインは世界最大の河「アマゾン川」でそこに住む魚等が展示されています。
このパークには一つアトラクションがあり、それがボートライド「アマゾンリバー・アドベンチャー」。
ボートコースの周りには本物の動物が生息(展示)しておりそれを見ながら進むという、まさにリアル「ジャングルクルーズ」。貴重な体験ができますが、動物が本物ゆえあまり迫力はなくタイミングによっては見えなかったりするんですけどね。なお、一応数回小さなドロップがありアトラクション内にはアマゾン風(?)の音楽が流れています。
その他園内には「ジャイアントパンダ」と「レッサーパンダ」がいるパンダ展示館もあり。こちらもシンガポール動物園同様檻がない状態での展示で、すぐ近くでパンダを見ることができます。
この動物園(サファリパーク)は前述のようシンガポール動物園のすぐ隣にありますが、施設としては別物で決して日本でもやっているような「通常の動物園の夜間営業」ではなく、「夜にだけ開園する動物園」です。営業時間は19時~24時ですが園外のショップやレストランは18時頃からオープンし、後述の「日本語トラム」予約もこの時から開始されます。
このナイトサファリはシンガポール動物園以上に有名で、世界中から観光客が訪れます。日本のツアー客も多いです。
入園すると、まず目の前に「トラム」乗り場があります。トラムは45分かけて園内を1周し、動物の解説付きです(英語)。それとは別に「日本語音声」のトラムもあります。これは予約が必要で上記のよう18時頃から受付開始。訪れる日本人の殆どがこの日本語トラムを予約するので、早めに受付に行かないと予約が埋まってしまうことあり。受付は日本人スタッフが対応してくれるので安心です。なお、予約料として10ドル(約900円)かかります。
シンガポール動物園と同様和訳の精度は良くなく不自然な言い回しが多いです。上記の予約料も合わせ、せっかく外国に来たからと敢えて日本語トラムに乗らず現地の英語トラムに乗るのもあり(ただし予約制ではないので行列に並んで待たなくてはいけません)、かも。感想としては、こちらナイトサファリも動物との間に檻や柵がないので自然な形で動物を見ることができ、しかも夜行性である動物ならではの活発的な様子を見ることができます。それゆえ動物をタイミング良く見られるとは限らないのですが、それを含めて本当に「探検」をしている気分になれます。
園内にはトラムの他に「歩いて見学する」コースもあり。こちらでないと見られない所・動物もいる(逆にトラムじゃないと行けない場所もある)ので時間に余裕があればトラムの後に徒歩コースに行くと良いです。じっくり歩けば1周に2時間以上かかるので、帰りの時間には注意。
徒歩コースはよりリアルに「野生動物の観察」が出来ます。暗闇に目を凝らし「あ、いたいたいた!!」と動物を発見する一連の流れがなんとも言えない充実感を生みます。それこそ「珍獣ハンターイモト」になった気分です。
以上のよう、このシンガポール動物園,リバーサファリ,ナイトサファリは日本ではなかなかできない、貴重な体験ができます。アクセス的にはちょっと難のある場所ではありますが、シンガポールに来たからには是非とも行くべき場所の一つかと思います。