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ホラープロジェクト2013「黒い歯」

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どうも、前回も申したように今年も夏が、そうお化け屋敷の季節がやって参りました。今年も全国各地でお化け屋敷イベントが開催されますが、その中でも注目の一つは、オフィスバーンが製作・監修する一大ホラープロジェクト「黒い歯」

このプロジェクトは東京、大阪、名古屋の全国各地に設置される「お化け屋敷」、7/11(木)深夜より放送されるドラマ「悪霊病棟」、7/12(金)発売予定の小説「憑き歯」と様々な媒体で連動し、送る恐怖の物語です。

お化け屋敷「呪い歯シリーズ」ストーリー一覧

このプロジェクトの中の一つ、前述のよう日本3ヵ所にオフィスバーン製作のお化け屋敷が設置されます。大元のテーマになっているのは、下記の「黒い歯」に纏わるストーリー。
・「呪い歯」共通ストーリー
明治時代、黒い歯を持つ「ミツ」という女性がいた。彼女はその歯のせいで災厄を巻き起こし悲惨な死を遂げる。彼女の怨念は深く、黒い歯は"噛み付く"ことで"伝染"のごとく他者に憑依する。そして黒い歯に取りつかれた者は祟りにあったよう恐ろしい出来事を引き起こす・・・。
憑依された者は番号をつけて呼ばれるようになった。密六号、密七号…。そして今年の夏、東京・大阪・名古屋に、憑依された密八号から密十号が現れ恐ろしい出来事が起こる・・・。
3ヵ所のお化け屋敷のストーリーは上記にある「呪いの歯"黒い歯"に憑りつかれた者が引き起こす愛憎劇」を共通とし、それぞれ独自の物語が展開されます。

例の如く各公式サイトにはより詳細なストーリーが記載され、お化け屋敷のバックストーリーを盛り立てていますが、本稿では抜粋した内容にて記載します。


【大阪】梅田お化け屋敷2013「呪い歯~密八号の家」
 新梅田シティ1階特設会場 7/12(金)~9/8(日)
・ストーリー
この物語の主人公、すなわち"密八号"は「あかね」という名の少女。彼女は母親を亡くしていた。
ある日、父が再婚相手を連れてきた。最初は嫌であったあかねも、再婚相手とは次第に仲良くなっていった。しかし、再婚相手があかねの母がいつもはめていた結婚指輪を触っているのを見て、「お母さんが奪われる」と思ったあかねは思わずその指輪を呑み込んでしまう。けれど、それと一緒に母の歯であろう黒い歯も呑み込んでしまった。実は、母は黒い歯に取り憑かれて非業な死を遂げていたのだ・・・。

そして、あかねの口の中にも黒い歯が生えた。黒い歯に取り憑かれたあかねは、再婚相手を殺し、その後、あかね及び彼女の父がどうなったかは不明であるが、今でもこの家にはあかねの霊が出るという・・・。


【名古屋「呪い歯~密九号の家」
 若宮大通公園(栄・矢場町交差点) 7/12(金)~9/8(日)
・ストーリー
この物語の主人公、すなわち"密九号"はある老人ホームに努める口数の少ない真面目な介護士「剣崎」。彼は子供の頃両親を亡くし、妹の世話をしながら生活をしていた。
ある日、老人ホームに「シズ」という高齢の老婆が入所してくる。彼女は頑固で偏屈な性格のため介護士たちを一切受け付けなかったが、なぜか剣崎の言うことだけは聞いた。剣崎もシズにだけは身の上話をするなど心を開いていった。

ある夜、剣崎の妹が泣き腫らして帰ってきた。理由を聞くと付き合っていた男にひどい仕打ちを受け捨てられたという。数日後、妹は首を吊って自殺した。
剣崎はそのことをシズに打ち明け、シズも自分の秘密を打ち明けた。シズの口の中には1本の黒い歯が生えている。それは祟りの歯であり自分ではない誰か別の人間の怨念が取り憑き、満月と新月の夜にあらゆる者を憎み、妬んで怨んで破壊してしまいたくなる。
「もしお前が本当に妹を死に追い込んだ男を殺したいと願うのなら、お前に力をやろう」そう言って口を開けた。剣崎は口の中に指を入れると、シズはその指を噛んだ。

2週間後の新月の夜、剣崎は獣のように残酷に、その男を殺した。だがそれで終わりではなく、その後も満月と新月の夜に関係ない人を殺すようになる。自分の中にいる獣を抑えることができないと思った剣崎は、自ら警察に駆け込み、その後精神病棟へ収監された。剣崎は拘束衣を着けられた格好のまま死んだ。今でもその病棟の奥の部屋には、剣崎の霊が現れるという…。


【東京】「呪い歯~密十号の家」
東京ドームシティアトラクションズ(東京都文京区) 7/19(金)~9/23(月)
・ストーリー
この物語の主人公、すなわち"密十号"はこの家に嫁いできた女性「絵美子」。彼女は歯並びの良い真っ白な歯で、笑顔のとても魅力的な女性であった。
やがて絵美子に男の子が生まれ、「貴一」と名付けられた。だが貴一は体が弱く、奇妙なことに生後1年が経っても歯が1本も生えてこなかった。そのことで絵実子は姑から「お前がそんなに丈夫な歯をしているから、貴一に歯が生えないんだ」と言われるようになる(ほとんど言いがかりに近いが)。絵美子にとってその言葉は、まるで自分が貴一に十分な愛情を注いでいないかのように響いた。 

ある日、夫が「体内に抜けた乳歯を入れると丈夫な歯が生えてくる」という願掛けの人形を持ってきた。人形の中には既に何本か歯が入っていたが、なぜか1本だけ黒い歯が紛れていた。
早速願掛けを行おうにも、そもそも貴一には歯が生えていない。そのため絵美子は"自分の歯"を人形に入れることにした。多大な苦痛に耐え、自分の丈夫な歯をペンチで無理やり抜いて歯を人形に入れたが、貴一に歯は生えてこなかった。

そしてある朝、人形の中に入っていた歯が散らばり貴一が歯を口に入れて遊んでいた。絵美子は慌てて吐き出させたが、あの黒い歯は見当たらなかった。その後、貴一の歯に1本の歯が生えてきた。だがそれは真っ黒な歯。しばらくして貴一は高熱を出し、衰弱して原因がわからないまま死んだ。死ぬ直前、貴一は絵美子の肩を赤ん坊とは思えない力で噛んだ。 
すると今度は絵美子にあの黒い歯が生えてきた。その時の絵美子の表情はもう以前の輝くような笑顔は残っておらず、まるで別人のよう。性格も粗暴な振る舞いと凶暴な気質。かと思うと突然泣いて許しを請い始めたりした。 

ある満月の晩、絵美子は寝ている姑と夫に襲いかかり、二人を殺した。絵美子は駆けつけた近所の人の前で泣き喚き、嘆願しました。「歯を抜いて。私の歯を抜いて。」そして、自分で口の中に包丁を突き立てそのまま命を絶った。 
彼女の検死体の口の中には1本のあの黒い歯が残っており、今でも彼女の「歯を抜いて」の声が聞こえてくるという。


このよう、様々な人物の恐怖の物語に纏わる、それぞれのお化け屋敷。果たしてどんな恐怖体験が待っているのか、それはこの夏のお楽しみですね。

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